毎週、穏やかな気持で時間を過ごさせていただいています。その本放送は日曜日の午後にふさわしい良さですが、わたしは月曜日の朝の再放送を楽しませてもらっています。19日もレコードコンサートの解説でベートーヴェンのヴァイオリンソナタを紹介している最中です。
さて、5月12日出題のきらクラどんは、マヌエル・デ・ファリャ作曲バレエ音楽『恋は魔術師』から『火祭りの踊り』でしょうか。先日、レコードコンサートのために曲探しをしていたら、ルービンシュタインが演奏したレコードにトスカニーニのラベルが貼ってあるレコード盤がありました。『火祭りの踊り』はファリャが、ルービンシュタインのレコード録音のために作曲した曲でしたね。聞いてみて『ビックら』した出来事です。

NHK-FMで毎週日曜日の午後2時から放送中の、『きらクラ』。リアル・タイムにはなかなか聞く機会が出来ないのが残念。
5月19日は、クライスラーのヴァイオリン独奏、ルップのピアノ伴奏でベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第1番と第2番をレコードコンサートで紹介する。今年の前期は全4集揃っているアルバムから、順に聞いていくのだけれども次はどれにしようと、レコードを聞きながら探すのも楽しい時間。先日、ヴェルディ作曲『椿姫』第3幕への前奏曲、トスカニーニ指揮とラベルのあるレコードを見つける。盤は10インチ。『椿姫』の第3幕への前奏曲は、12インチ盤だと片面。10インチでは厳しいだろうと、針を下ろすとピアノ曲が再生された。トスカニーニがピアノ演奏を録音した珍盤・・・と、いうわけなく。両面のマトリクスは違うので何かの機会にプレスした一枚なのか、というのも戦争中に燃えずに残った原盤でプレスして残っていたラベルを貼り付けたレコード盤だったのかもしれない。楽しみのために作られたものか商用かは定かではない。単に、NG製品だったのかもしれない。

レコードをたくさん録音した名ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインと現代音楽の作曲家、マヌエル・デ・ファリャは親しい間柄だったようです。ピアノの演奏効果がよく出る曲なので、ルービンシュタインはアンコールで『火祭りの踊り』をよく演奏した。この曲は、悪魔を近づけさせないために火を振ってダンスするさまを描いている。『恐怖の踊り』と題されている場合もあるけど、SPレコードの片面には『鬼火の踊り』と表記されている。そして付録についていた日本語の解説書きには作曲家がルービンシュタインの演奏を気に入って贈ったとあった。
『アンダルシア幻想曲』をルービンシュタインの希望で作曲した。とあるけど、どちらも贈られた曲だろう。

SP,LP,CD。ラベル違いの商品は色々と出会って来ました。ラベルが片方違うのは、プレスする時に隣で作っていた製品のラベルが紛れ込んだのだろう。直前にプレスしたレコードのラベルかもしれない。二枚、三枚と重なっている時もある。そういうのは単品だと思うけど、CDで印刷されている曲目とは、トラック数も違う内容だと不可思議です。


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