熊本の夜。日中の天気も良く、この数日無かった午後9時を過ぎても暖かい空気。いつに無く暗い通りを一人歩いていたら、正面に何かが光った。

何だろう。

しばらく様子を見ていたら、ほのかに光ってはじきに消えた。それは蛍の輝きのような儚げな、瀕死の呼吸をしているようだった。


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